運動効果の高い水泳と水中ウォーキング

水泳の特長

水泳が特に健康増進に役立つといわれている理由は、その一番の特長である、全身を使った有酸素運動であるということにあります。

 

有酸素運動の特徴は、3点あります。

 

・30分程度は持続して運動することが可能であること
・全身運動であること
・運動強度がそれほど高くなく、安定して続けられること
長時間安定して運動することで、エネルギー消費が高まり、生活習慣用の改善などに役立っています。

 

泳ぐ時の水平姿勢も、全身の血液の循環を良くするという、他のスポーツにはない利点を生んでいます。

 

体温よりも低めに設定されているプールの水温も、健康増進に一役買っています。プールに最初に入ったときに「冷たい!」と感じる刺激によって、毛細血管は収縮し、体温を奪われまいとする防衛反応が体内でエネルギーを生み出します。同時に、血液の循環をよくして体温を上昇させようとはたらきます。それらが新陳代謝を旺盛にさせ、健康増進に繋がります。

 

腰痛や膝の痛みがあっても行なうことがきるのも水泳の特長の一つといえます。医療施設等では、医師の診断を受け、しっかりとした指導のもと、腰痛や関節症の改善を目的としたスイミングが行なわれています。

 

多くの利点が挙げられる水泳ですが、一回で長時間続けることはかえって逆効果になりますので注意してください。水に長時間浸かることで体温の調節機能が限界を超えてしまい、体温が著しく低下したまま戻らなくなってしまうこともあります。

 

泳げない人や、顔を水につけるのが苦手な人は、水中ウォーキングや水中エアロビクスから始められるのもよいでしょう。